映画 「ヨコハマ物語」
正月に知人とレンタルで「ヨコハマ物語」という映画を見た。
2013年作品、主演は北乃きい。
タイトルの通り横浜が舞台で、山下公園や元町、中華街といったいわゆる「横浜」が頻繁に登場する。
サッカーの中澤も本人役で出演したり、横浜スタジアムも出てきたりと横浜のフィルムコミッションの支援によって撮られた映画のようだ。
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話の筋は、北乃きい演じる売れない音楽プロデューサーが、食うに困って、定年退職したおじさんの家に転がり込むところからはじまる。
「おじさん」(奥田瑛二)は定年退職したその日に妻を亡くしたばかりだった。
そして、おじさんを含めそんなわけありの人々は、次第に自分自身を獲得し、独り立ちしていく。
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この映画もまた、身近に重ね合わせて見てしまった作品だった。
作中北乃きいはホームレス寸前で、実際漫画喫茶に寝泊まりしているシーンもあった。
そんな食うに困る状況に、いつ陥るか自分もわからない。
私もまた、作中の人物以上にわけありな状況かもしれないが、フィクションであっても、わけありな人々からポジティブな力をもらえたと思うのだ。
本作のテーマは、明確に「家族」であるといえる。
血縁がなかったとしても、登場人物たちは一つ屋根の下に暮らすことで、自分自身の価値を確かなものにすることができたのだ。
一人で会話なく生きることは人間にはできない。
そういう、シンプルなメッセージから元気をもらえる作品だった。
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