いまさらドグラ・マグラを読む・脳が機械であることと自己肯定感について

最近、急に精神が明瞭になったことで、かつて読もうと試みて挫折した書籍をどんどん通読できるようになった。

今回、はじめて挫折せずに通読することができたのは、夢野久作ドグラ・マグラである。

「読んだ人はいちどは狂気を抱くようになる」という煽り文句がうたわれているが、そもそも自分は今年の5月に精神病院に入院したばかりで、すでに発狂している。
なんら恐れることはないだろう、というわけで読んでみることにしたのだ。

 

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いまさら椹木野衣 『シミュレーショニズム』を読む

最近、脳が聡明になっていることを感じているので、これまで何度か読んで、さっぱりわからなかった、椹木野衣の『シミュレーショニズム』を読んでみることにした。

結論からいうと、「さっぱりわからない」のが正常な感想だということがわかった。
つまり、ポストモダンということだ。

 

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コミュニティや文脈に回収されること、母とゴールデン街

私は「文脈に回収される」ことを好んでいない。
どうやら、そのために社会運動やマスメディアといったものに不信感があるようだ。
(もちろん、それはいわゆるリベラル側の言葉に回収されることだけでなく、国や地域や家族といったものについてもそうだ)

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JavaScriptの入門メモ

プログラミングを練習するにあたってのメモ。

HTMLとCSSについては独学・実務でそれなりにできるが、jsはコピペに頼っていたので入門書をとりあえず一周した。

ひとまず素のjsをやってからフレームワークを覚えるつもり。

勉強には『最初からそう教えてくれればいいのに!JavaScriptのプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本』を使用した。

かなり良い。

プログラミング入門書でいちばんわかりやすい。

同シリーズのPythonのものも読みやすかった。

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「多数派」を信じない、信じられなくなったことと、広告について

最近、シモーヌ・ヴェイユを読んでいる。

ヴェイユの文章を読んでいると、とても心洗われるような心地になる。

 

しかし、根本的に自分はヴェイユのようになれないだろう。

読んだことがある人なら誰でもそう感じるだろうが、あまりにも理想的な人生すぎるし、自分はそのために死ぬことは到底選べない。

 

ということを前の記事に書いたのだが、

 

http://kachiuchi.hatenablog.com/entry/2019/06/10/173551

 

もうひとつ、ヴェイユの文章で、これは考え方が違う、ということがある。

それが、人間が賢いと思っていることである。

 

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