ASUS R515Mのメモリ増設と分解(交換手順) 写真付き
ASUSの安いノートPC、R515Mのメモリを交換し容量をアップしたので、交換手順について写真付きで解説します。
ASUS R515M
R515Mは、ヨドバシカメラやソフマップなどの量販店で販売されている、廉価なノートPCです。
今回作業したのは家族が買ったPCでした。
R515Mのスペックと難点
R515Mは、ASUSのなかでも廉価グレードになる機種です。
今回、この機種にメモリを増設することになったのは、Windows10にアップグレードしたことで、いかんせんメモリ不足で動作が遅くなってしまったことでした。
CPUはデュアルコアのCeleron N2830 2.16GHz、HDDは500GBで、廉価なノートPCとしてはおそらく並のスペックなのですが、難点はメモリ。
メモリがわずか2GBしか積まれておらず、しかも交換が非常に面倒なのです。
もともとはWindows8.1がインストールされていたようですが、その時点でもおそらくスペック不足は否めなかったのではないでしょうか。
メモリ増設は面倒だが可能
このR515MをはじめとするASUSの廉価機種は、メモリ増設ができないともいわれていますが、実際には可能です。
メモリはオンボードではなくスロットに挿入されているので物理的に交換可能です。
しかし、ふつうのノートPCならあるはずの、メモリ交換用の蓋がないので、メモリへのアクセスが非常に悪いです。
かなり分解しないといけないので、量販店でのメモリ交換サービスは実質的に不可能、ということなのでしょう。
必要なもの
交換するメモリ
低電圧版のDDR3 12800のメモリが必要です。
今回は、用途的に8GBは不要なので4GBのものに交換しました。
↓8GBもいけるようです。
具体的には以下のものが、今回使用して動作確認がとれたのと同一の商品です。
工具
精密ドライバーがあればOK。
キーボードのはめ込みを外すときに、薄い会員カードのようなものがあると、差し込んで簡単に外せるでしょう。
R515Mのメモリ交換手順
それでは、写真つきでメモリ交換手順を解説します。
1:裏面のネジをすべて外す
裏面のネジをすべて外します。
ネジには長短2種類あり、キーボードの手前側の4本が短いもの、その他が長いものとなります。
2:キーボードを外す
キーボードは筐体と、プラスチックの爪でも固定されています。
薄いプラシートや会員カードなどを隙間に差し込んで、爪を外すと、ぱっかりと外れますが、無理に引っ張ってはいけません。
キーボードとメインボードは2本のフレキでつながっているので、コネクタを外してキーボードを分離しましょう。
コネクタは、フレキの上に被さっている部品を上に起こすと外れます。
(ASUSの類似の他機種では、フレキが3本のこともあるようです。R515M以外の分解の参考に読んでいる方は注意してください)
3:HDDを外す
HDDの固定ネジ4本を外し、スライドするとHDDが外れます。
今回は交換しなかったのですが、HDDをSSDに交換するときはここまでの作業でOKなので、比較的楽に交換可能です。
4:光学ドライブを外す
光学ドライブの固定ネジ1本を外すと、ドライブが横にスライドします。
メインボードからドライブが外れていればいいので、コネクタが抜けて干渉していない状態にしておけばOKです。
5:バッテリーを外す
順番が前後しましたが、下部にあるバッテリーを外します。
コネクタは、銀色のロックを横にスライドしたあとで、上に抜きます。
バッテリーの固定とメインボードの固定が共締めになっているので、ネジを4本とも外して、バッテリーをいったん外す必要があります。
6:左下のコネクタ3箇所を外す
メインボードの左下に、3箇所のコネクタがあるので、それを抜きます。
7:メインボードのネジをすべて外す
メインボードを固定しているネジを外します。
メインボードの下部にある、無線LANモジュールのネジも外します。
(上記の写真に写っているのが無線LAN部分です)
これでメインボードが筐体から外れるようになりました。
8:ディスプレイのコネクタの扱い
今回は、ディスプレイのコネクタは外さずに、メインボードをそのまま起こして、裏面のメモリスロットにアクセスしました。
理由は、ディスプレイのコネクタがテープで留められていて、コネクタの外し方が不明瞭だったためです。
ディスプレイのケーブルは頑丈なので、おそらくこれで問題ないかと思います。
9:メモリを交換する
メモリスロットは1つしかないので、もともと入っているメモリを外して、新しいものと交換します。
組み立ての注意点
メモリを交換したら組み立てるわけですが、そのときに気をつけることがいくつかあります。
1:無線LANモジュールの固定
無線LANモジュールのスロットは、ロックなどがなく、ねじでメインボードとモジュールを筐体に固定することで位置決めをする構造になっています。
少し難しいですが、メインボードと無線LANモジュールは、ずれないようにしながら、同時に固定することになります。
2:左下のコネクタをメインボードと筐体に挟まないように注意
メインボードを元通りに戻すときに、左下の3つのコネクタがつながっているケーブルを、ボードと筐体の間に挟みやすいので注意しましょう。
この手順でメモリ交換は可能
とりあえず、この手順で分解、組み立てを行うことでASUS R515Mのメモリ容量を増やすことができました。
今回利用したメモリは以下のものですが、とりあえず相性は問題ないようです。
廉価機種ですが、メモリ容量さえアップすればそれなりに使えるスペックだと思いますので、もし動作に不満がある方は、ぜひ参考にメモリやSSDの交換を行ってみてくださいね。