今更、魔法少女まどか☆マギカを見た話(TV版)
なんだか今年2018年は、見ないままズルズルときてしまった名作アニメを見返す年になっている気がするのだが、
6月に見たlainに続いてまどマギを初見したのだった。
(PrimeVideoで)
まどマギをリアルタイムで見なかった理由
そもそもまどマギは震災をまたいだ2011年放映なので、リアルタイムで見てもよいはずなのだが、なぜか見なかった。
その理由は非常にどうでもいいもので、
OPで、まどかの胸がムニュっとなるのが何だかオタクアニメっぽくて嫌で、それで見ないままにしてしまったのだった。
あとは、イヌカレー空間が怖かったというのもある。
当時メンタルが非常によくなかったのだ。
それでいて同時期に山本寛監督のフラクタルを全話完走しているのだから、自分のセンスの無さには恐れ入る。
まどマギ(TV版)を見て
これは、たしかに2010年代の最高傑作であることは間違いがない、と思った。
見る前から、2010年代の1本を挙げるとしたら本作だとは思っていたが、それが確信に変わった。
最初の方の話数で受けた印象としては、「作画が良い」「よく動く」「人物の細やかな動きの演出が多い」ということで、まずクオリティ面では申し分ない。
さらに個人的に良かったのは、なんだかんだで話数ごとにキャラクターの作画に微妙なバラつきが感じられたことで、なんというか、一定のクオリティを保ったうえで絵柄の個性が感じられて非常によかった。
話について
そもそも、有名作品すぎて最低限の知識はあった。
・3話でマミさんが死ぬ
・ほむらは時間をループしている
・魔法少女が魔女になる
・さやかは恋が報われないことで魔女になる
しかし、そういった最低限の通俗的なネタバレだけでは、本作の楽しみが削がれることは一切なかった。
むしろ二次創作にもほとんど触れていなかったので、キャラクターどうしの関係性や心情描写がいちいち心に非常に刺さってきて、毎回23分間の本編がとても短く感じたのだった。
よい作品は1話1話がとても早く過ぎていく。
本作も一瞬だった。
10話
おそらくリアルタイムで見ていた人もそうだっただろうが、第10話がもっとも良かったし、衝撃的だった。
これは、二次創作でやられがちな描写を公式で、しかも最初の本編でやってしまった、ということなのだろう。
キャラクターのIFというものをはじめから描いてしまう。
しかも、それまでの9話かけて丹念に描いてきたキャラクターの別の姿を、別の関係性を描く。
最終3話のなんだから透き通った空気感のある色彩配置、キャラクターの身体の線の描き方。
「記憶」といういわば脳内で整理され、ある種理想化され、重大な部分だけを残したものを、如実に2次元の画面で再現しているのではないかと感じたのだった。
10話の1回目のループのまどかと、9話までのまどかの対比が、この作品を名作として決定づけたのだろう。
lainを見た後にまどかを見る
今年、自分は未見の名作を少しずつ見ているのだが(ウテナも見はじめた)、
lainを見ておいてよかったと思っている。
まどマギとlainの対比というのは各所で行われているようだが、最終話を見て、まっさきに連想したのはやはりlainなのだった。
というか、どうしてアニメでは主人公がすぐに神になるのだろうか?
けっきょく、全能の存在というものこそ、人類が夢を見る存在であることは永遠に変わらないのかもしれない。
願いと祈り
さて序盤で、自分の命にかえても叶えたいという願いをまどかとさやかが問いかけられたシーンで、自ずと、自分にとってその願いとは、と考えてしまったのだが……
それは明白だった。
おそらく、そんなフィクションのような奇跡があれば、自分はかならずその願いを叶えるだろう。
で、誰派
正直人物描写がすべてにおいて優秀すぎてキャラ萌えをするアニメではない気がするのだが、
付き合いたいのはさやかか杏子。
眺めていたいのはまどかとほむらです。
マミさんはあんまり……
劇場版も見ます
劇場版も、総集編含め3本見るつもり。
PrimeVideoにはないので、おそらくTSUTAYAかGEOで借りてくる。
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