無印の商品名にツッコミを入れる
先日近所の無印で買い物をしていて、気になる商品があった。
その名も、「自由に使える布」
麻平織自由に使える布/ダークグレー 90×90cm | 無印良品ネットストア
余計な飾りを付けないこと、デザインを感じさせないデザインが身上の無印は、商品名もシンプルに名付けている。
たとえば以下のように。
こすって消せるボールペン 黒・0.5mm | 無印良品ネットストア
組み合わせて使える収納・スチールバー 幅77×直径1.2cm | 無印良品ネットストア
ともすれば説明的すぎるかもしれないが、むしろそれが無印らしさを表現している。
だが、「自由に使える」という清々しいまでの適当さはなんだろう。
例えば、「壁に掛けられる」というのは機能を的確に言い表している。
壁に付けられる家具・ミラー・小・タモ材/ナチュラル 幅44×奥行2×高さ32.5cm | 無印良品ネットストア
もしくは、「洗える」というのは適当さのニュアンスの点で最も近かったかもしれない。
麻綿洗えるキルティング多用布/オフ白 180×260cm | 無印良品ネットストア
だが、世の中には洗濯機で簡単に洗えない布がたくさんあるのだから、こちらも機能を言い表していると言って差し支えないだろう。
それに比べ、「自由に使える布」である。
他の布を自由に使ってはいけないのか。
毛布やラグとして売られている布だって、工夫次第でさまざまな使い方ができるはずだ。
むしろ、明確な用途を与えられなかった自由に使える布のほうが、あわれむべき存在なのかもしれない。
そして何より言いたいことは、布が自由に使えることは当然なのだから、この商品の名前は単に「布」でよかったのではないかということだ。
カーサブルータス特別編集 MUJI いちばん新しい無印良品のこと。 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2012/06/14
- メディア: ムック
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