2014-07-23から1日間の記事一覧

堀田善衛 『インドで考えたこと』 ――日本人の50年

『インドで考えたこと』のハイライトは、やはり、ペルシャ語を文化を源流に持つ国の人々が、口々に詩を詠むシーンだろう。文学者たちが詩を詠み競うのだが、同じ「アジア人」であるはずの著者は輪に入ることができないのだ。 堀田善衛 『インドで考えたこと…

戦後庶民のよりどころ 強さと弱さ

戦後、日本の貧困層の思想の受け皿、よりどころ、共同体となったのは、共産党と某新興宗教だという。 なるほど、街頭のポスターの数を見れば納得のできることだと思う。 さてこの二つの団体は、支持層が似通っているのに背後にある思想の面で、真っ向から対…