ゴッドファーザーと燃えよドラゴンと犬神家の一族を見た
最近現実逃避でプライムで古い映画を見ている。
古典が好きなので、プライムの1970年代映画カテゴリから未見の名作を見ている。
ゴッドファーザー
言わずと知れた映画史に残る名作だが、3時間の尺をまったく感じなかった。
マイケルが初めて人を殺してイタリアに行くところがちょうど1時間半で、やはりきちんと構成された映画は話のちょうど真ん中に転換点を持ってくるのだなあ、となった。
(以前見た、スコセッシのウルフ・オブ・ウォールストリートもそうだった)
全くもって古さを感じない。
マフィア映画というより人生を描いた映画。
マイケルの人生観の変貌と、ドン・コルレオーネの年輪を自然すぎるほどに描いているのは見事。
なによりも、クライマックスの洗礼式のシーン「悪魔と戦います」は、月並みだが、こりゃ映画史に残るわけだ、ということがはっきりわかった。
高校生のとき途中まで見て放置していたので、見られてよかった。
燃えよドラゴン
ゴッドファーザーのWikipediaを読んでいて、リンクをいろいろ辿っていたらブルース・リーの記事にたどり着いていたので流れで見た。
いろいろと雑な映画だったがアクション映画なのでそんなものなのだろう。
ドラゴンボールの序盤って、露骨にブルース・リーの影響下だったんだなあ、とわかった。
よくよく考えたら、燃えよドラゴンが1973年で、北斗の拳やドラゴンボールが1980年代半ばなのでたった10年と少ししか経っていないのだ。
エヴァからハルヒが11年、ハルヒからまどマギが5年ということを考えると、すでに大人である作り手にとっては同じように「最近」だったのだ。
こういう後年からはよくわからない同時代感って非常に大事で、例えば初代ガンダムはアポロ11号から10年しか経っていないので、宇宙というモチーフは今よりももっとリアルな未来だったのだろう、ということなど。
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犬神家の一族
いわゆる角川映画は原田知世の時をかける少女しか見たことがなかったのだが、石坂浩二の金田一耕助、非常によい。
子供の頃から犬神家の一族というと例のシーンがネタにされがちでネタ作品扱いだった印象だが、本作はシリアスでとても美しい。
1976年、ロケでこんなに戦後の風景を演出できたのだなあ、という感動もあった。
よくよく考えると43年前の作品なのだから、景色が消えるのは当然だが。