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レールから外れざるを得ない、フリーランスにならざるを得ない人について

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レールから外れて生きることについて話題になっている。

 

www.ishidanohanashi.com

 

それで思ったのは、レールに沿って生きることをやめるのではなく、やめざるを得ない人の存在である。

レールに沿うことが不可能な人、と言ってもよいだろう。

ブロガーになる、起業する、フリーランスになる。
好きなことがしたくてそうなるのではなく、そうせざるを得ない人たちが、確かに存在する。

 


レールに乗ることが物理的に不可能な人たち

レールに乗るのが不可能、とはどういうことだろうか?

 

レールに乗れない。
レールに沿った人生が物理的に不可能

 

その理由は多くの場合、病気だったり障害である。

なかでも、生活リズムや職場への勤怠を守ることができない場合が顕著だろう。

 

平たく言ってしまうと、メンタルヘルス、精神の病、発達障害
その手の病気や障害に遭遇した時点で、レールに沿うことは不可能になるのだ。

 

身体障害なら多くの場合勤怠には影響しないので、障害者枠での雇用も十分に考えられる。
それくらい日本の福祉はうまくやっている。

 

だが、そもそもメンタルの不調で会社に行けないのでは話にならないのだ。

 

実際、私が知っている人にもフリーランスや起業をした、そのようなバックグラウンドがある人がたくさんいる。

 

雇用形態には関係がない

勤怠がめちゃくちゃになるレベルでメンタルを病んでしまったり、発達障害だったりすると、そもそも雇用形態とは関係なく、どんな仕事にもつくことができない

 

シフトがある仕事は不可能だし、仮に正社員になっても、普通の会社では、倒れて長期離脱した時点でアウトである。

 

ワープアというよりも、そもそも労働市場に入ることができない人が確かに存在するのだ。

 

ジャーナリストの鈴木大介は、ある種の再貧困の要因は、精神障害知的障害発達障害だと分析していた。

toyokeizai.net

レールに乗ることが物理的に不可能な人の少なくない数に、そのようなバックグラウンドがあるのではないか。

 

レールに乗らない生き方を探さざるをえない

そのことが、死なないためにレールに乗らない生き方を強制させてしまう。

レール以外に活路を見出す

話題になっている大学生をはじめ、意図的にレールに乗らない選択をした人は、本来ならレールに乗る選択ができたのに、あえてそこから外れた人である。

 

いっぽう、レールに乗るのが不可能なことが理由で同じような選択をした人がいる。

 

A.さまざまな選択肢から選ぶ。
B.その選択肢しかない。

 

その2つは、結果が同じでも全く違うことである。

 

件の大学生も、もし起業に失敗したとしても、就職することはできるし、仮に非正規雇用だとしても食うに困ることはありえないのだ。

(大学生が病気にならない限り、だが)

では、なぜブログなのか?

フリーランスになる、ブロガーをする、そういった中で確かにブログは敷居が低い。

 

そして、ブログこそ、精神障害発達障害の者が唯一可能な、レールから外れた方法である可能性が高い。

 

その理由は、ブログには納期や顧客が存在しないからだ。

 

いつ動けなくなるかわからない精神障害者にとって、元気なときにブログを書くことは、一種のセーフティネットに近い。

 

寝込んでも、自分以外の誰にも迷惑がかからず、信用をこれ以上失うことがない

 

これまでにさんざん信用を失ってきた障害者にとって、これ以上自己肯定感を失わない、うってつけの方法なのだ。

 

もしくは、日雇い労働

 

もうひとつ、そのような人間が生きていく、というか死なない方法がある。

それは日雇い労働をすることだ。

体調がよいときだけ日雇いで働く、という手段。

 

とはいえそれも、その場しのぎでしかない。

 

ふつう、日雇い労働を長い間していると現場でリーダーになったりする。

 

しかし、本当に病んでいると、自分に責任が持てないのでリーダーになることなどとてもできない。

だから収入は上がらないし、どんどん減っていく。

倉庫や設営作業といった日雇いアルバイトには、おそらくそんな人がたくさんいるはずだ。

 

選択肢があるのは素晴らしい


人生のなかで最大の価値。
それは、選択肢があることだと思う。

 

件の大学生が今後成功するのかは知らないが、しかし、多くの人が願ってやまない、レールに乗るという貴重な選択肢を投げ打ってしまったのは事実である。

 

勿体無いとは思うが、まあ、やってしまった以上は仕方がないのだろう。

 

そして、この記事に書いたように、まさに勤怠がボロボロなのは私自身も同じである。

現在は周囲に恵まれて、いちおうは働くことができている。

その幸運に安住しないで働いていくことができればと思う。

 

 

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