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石川竜一 川島小鳥 木村伊兵衛賞受賞者展

すでに会期が終わってしまった展覧会なのだが、新宿コニカミノルタ木村伊兵衛賞受賞者の写真展を見に行ってきたので簡潔に記す。

木村伊兵衛賞というものが、いまひとつその意味合いを失ってから10年経つことに驚く。
その転換点は誰から見ても、梅佳代本城直季の受賞だったと言って差し支えないだろう。
だから、あまり期待しないでいたのだった。

しかし、その態度は非常ににわか批評家めいた、写真家を舐めた態度であったと言わざるを得ない。
実際に展示を見てみれば、やはりそこには作品の持つ力が充ち満ちていると評してしまうのだ。

好き嫌いはともかく、川島小鳥の透き通った光と、石川竜一の人々へのひたむきな視線は、そこらの写真とは確かに一線を画している。
それは認められる。

ただ、あくまでも、ある一定のレベルを超えているだけであって、はたして新たなものを投げかけているのだろうかは疑問だ。
川島小鳥は、写真集「未来ちゃん」の装丁から梅佳代フォロワーという第一印象を受けてしまうし(いや、ぜんぜんちがうんだろうけどさ)、展示されたプリントからも、新しさを感じたかというと疑問符が残る。
石川竜一も、クオリティは非常に高いが、やっていること自体には先人が大量にいる。

どうしても、無理をして賞を与えているように感じてしまうのだった。
だからこそ、ここでまったくの新しいことをする人間が出てきたら大きな衝撃なのだろうが。
カメラがブームになり、ゆるい明るい光の写真は何年も続いている。
ストリートな写真はもっと続いている。
だからこそ。

未来ちゃん

未来ちゃん

絶景のポリフォニー

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