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クルド人の祭、ネブロスを見に蕨に行ってきた

雑記 考えたこと 文化

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埼玉県蕨市は日本一面積の狭い市として有名だが、クルド人が集まっていることでも一部で有名である。

トルコやイラン、イラク、シリアにまたがり住むクルド人は、それぞれの国で迫害され、日本にも少なくない人々が逃れてきた。なかでも東京に至近で家賃の安い埼玉県蕨市には数百人のクルド人が集まり、「国」を意味する「スタン」を付けて「ワラビスタン」とも呼ばれているという。

 

春分になると、クルド人はネブロス(Newroz)という祭りを祝うのだが、日本でも蕨市の市民公園で毎年行われていて、私は初めて見に行ってきた。

 

twitterによると午前中にはスピーチなどもあり、民族意識を高めるような演説があったらしい。

私が行ったのは午後からだったので、その頃になると若者が輪になって踊っているにぎやかな様子だった。

 

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とくに女性は民族衣装に身を包み、とても華やいだ様子だった。

ただ、軍服のようなカーキの上下を着て、クルドを象徴する色の布を巻いた男女がいたのは、独特で少し意識したところだった。

 

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羊肉のサンドが500円で振舞われていて長蛇の列ができていた。

羊を食べるのは久しぶりだったが美味しかった。

 

*     *     *

 

私がこの祭りを見に行ったのは単に興味本位で、クルド人が迫害されていることは知識として知っていても、深く意識していたわけではなかった。

だが、物見遊山で行ったつもりが、裏腹にとても政治的要素を感じてしまったのだった。

 

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旗にはクルド人の指導者、アブドゥッラー・オジャランが描かれ、解放を求める文章も書かれていた。

物販ブースではオジャラン氏が描かれたピンバッジも売られ、ここが少数民族の祭りであることを否応なしに意識してしまうのだった。

また、若者が現地の言葉で書かれた新聞や冊子をクルド人たちに立ち売りしているのも印象的だった。

 

興味本位で行った祭りだったが、その背景を知るのはとても難しいことだという印象を受けた。

身近に住む外国人、くらいの軽い気持ちでは済まない、センシティブな問題。

それが東京からほどちかい場所にあることに、逆に世界との関わり、海の向こうには世界が広く広がっていることを再認識したのだった。

 

 

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

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