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ハウス加賀谷 「統合失調症がやってきた」

書籍 作品感想
ボキャブラ天国で一世を風靡した、ハウス加賀谷の自伝である。

お笑いにはあまり興味がなく、10台の頃に笑う犬も見ていなかったし、細かすぎて伝わらないモノマネをネットで知ったのもかなり遅い自分でも、当時彼が残した強烈な印象は覚えている。

負の思考というのは、多くの人間が陥る落とし穴で、また克服していかなければならないものだ。本書でも加賀谷が、他者に対する、自己の劣等感から来るマイナスの感情に囚われていたことが書かれている。
この本は統合失調が本題ではあるが、大げさに言ってしまえば自我の回復の過程を描いているのかもしれない。
彼の場合は肥大した自我が統合失調という形をとって破裂して、そこから本当に人生がはじまったのかもしれない。

世の中には大きすぎる試練を越えられる人も、越えられない人もいる。
加賀谷は本書の時点で越えた人だった。だからこそ人に、自身の体験をこうして伝えることができている。
越えた側の人から学び、皆越えようとしなければならないのだと思う。

統合失調症がやってきた

統合失調症がやってきた