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僕は工具が使える

考えたこと 雑記

私は工具が使える。

といっても、ネジが締められるとか、ラジオペンチで針金が曲げられるとか、ノコギリで木が切れるとか、そういうレベルでの話だ。

(しかもノコギリを使うと1cmくらいのズレは平気で起こる)

 

しかし、工具が使える、たとえばネジを締められること一つだけを見ても、それは「技術」と言って差し支えないものなのだと気付いてきた。

工具を使ったことがない人は一定数存在するのだ。

 

*     *     *

 

昔から、どうして皆、テープをべたべた貼るのだろうと思っていた。

粘着テープというのは最低の発明だ。

上手に使えば確かに便利だが、安易に使われることが多すぎる。

見た目は悪くなるし、経年劣化で更に汚れを作ることになる。

 

私は「メンテナンスフリー」という言葉が嫌いだ。

フリーというが、メンテナンスから開放されたわけではない。

メンテナンスが不可能というだけだ。

壊れたら交換するしかない。

どうしてメンテナンスしないのか疑問に思うが、面倒くさいだけでなく、メンテナンスの方法が分からないのだ。

 

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2012年のことだったらしいが、ゼクシィの付録にドライバー(ねじ回し)セットが付いたことが話題になった。

ゼクシィの付録についた「乙女すぎる♡ドライバーセット」 - Togetterまとめ

 

女性とドライバーという組み合わせが珍奇なものと思われたからこそ、話題になったのだろう。

 

だが、女性が工具を使わないなどというのは時代錯誤の偏見だ。

昔は義務教育でさえ、男子は技術、女子は家庭科と分かれていたというが、双方を習った私は、もちろんミシンの基礎的な使い方が分かるし、下手糞だが米を炊いて味噌汁を作ることができる。

私は料理が下手で、ペペロンチーノくらいしか作れない。だがネジを回すというのは、料理ならば「ガスコンロを点火できる」とか、それくらいのレベルの話だ。

 

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工具の基礎的な使い方を知っているのが当たり前だと私が考えていたのは、自分が工具に親しんでいたからに違いない。

事実、スポーツ自転車ならば、ヘッドパーツの圧入以外、ホイール組みを含め経験している。

 

だが誤解の根本原因は私の世代にあると思っている。

私が小学生の頃はミニ四駆ブーム真っ只中だった。

同世代の小学生の多くが、それでネジを締めることを覚えただろうし、ピンバイスで穴を開けることも経験しただろう。

そういう記憶があるからこそ、ねじくらいは締められるだろう、という勝手な期待を他人にも求めてしまっていたのだ。

 

しかし実際にはそうではなかった。

英語で自己紹介ができる人間のほうが世界には少ないように、ちょっとしたことでも、特別なことだったのだ。

 

天狗になってはいけないが、わずかながら自分が持ちえた技能は、何かをするうえでのアドバンテージになるのだろう。

誰かのためにも役立てられるのだろう。

 

 

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