美術

いまさら椹木野衣 『シミュレーショニズム』を読む

最近、脳が聡明になっていることを感じているので、これまで何度か読んで、さっぱりわからなかった、椹木野衣の『シミュレーショニズム』を読んでみることにした。 結論からいうと、「さっぱりわからない」のが正常な感想だということがわかった。つまり、ポ…

【メモ】メトロポリタン美術館公式サイトの有名写真家検索結果リザルト

メトロポリタン美術館の検索がクソすぎて話にならないので。 (収蔵作家のジャンル別一覧ページが見当たらない) ウォーカー・エヴァンス(Walker Evans)https://www.metmuseum.org/art/collection/search#!?offset=0&pageSize=0&sortBy=Relevance&sortOrde…

内田ユイ個展 『シーク・ユー』(2016/4 新宿眼科画廊)

新宿眼科画廊に作家の内田ユイの個展を見に行ってきたのでその感想の記事である。 撮影OKとの掲示があったので展示風景の写真も貼る。(もしNGの指摘があったら消します)

日本画も実物を見なくちゃわからない

なんでもそうなのだが、美術は特に実物をみないと作品の良さはわからない。 近代日本画の名品を見てきて、そのことが更によくわかったのだった。 行ってきたのは目白台の講談社野間記念館。横山大観と近代日本画の名品という展覧会だった。 講談社 野間記念…

PLACE M 香港雨傘運動 写真展

手短にだが、既に会期の終わったPLACE Mの写真展の感想を記す。 香港のデモについては、日本でのうのうと暮らしていて、あまり知ることがなかった。 今年になってから、この写真展と、もうひとつERIC写真展(アツコバルー)などを見ることで、それが東アジア…

石川竜一 川島小鳥 木村伊兵衛賞受賞者展

すでに会期が終わってしまった展覧会なのだが、新宿コニカミノルタへ木村伊兵衛賞受賞者の写真展を見に行ってきたので簡潔に記す。木村伊兵衛賞というものが、いまひとつその意味合いを失ってから10年経つことに驚く。その転換点は誰から見ても、梅佳代と本…

銀座ニコン 古橋宏之 / 資生堂 飯島桃代

移動の合間、銀座で二つの展覧会を見てきた。銀座ニコンサロン水を呼ぶ 古橋宏之写真展多摩川にて撮影したという写真展。河川敷の藪を撮る。藪を撮るというのは意味付けが伴わないと空虚になりがちだが、ステートメントを読む限り作家の世界観にうまく落とし…

2015年2月三週 新宿〜四谷 写真展

少し前までは写真ギャラリーを頻繁に回っていたが、最近ご無沙汰だった。久しぶりに新宿から四谷にかけて回ることができたので感想を書く。新宿ニコンサロンyuiga写真展 傾がずの原藪写真というジャンルを耳にしたことがある。いわば流行のひとつである。現…

岸田劉生のヤバさをもっと知るべき

いつだったか、日本人の画家で、マチエールというものを本当に理解しているのは、歴史上で高橋由一、岸田劉生、佐伯祐三の三人しかいない、ということを聞いたことがあった。その岸田劉生を今日久々に見て、そのヤバさにうーんとうなってしまったのである。…

沢渡朔写真展 「少女アリス」 (ギャラリーFm)

ここ数日、出かけるついでに写真系のギャラリーに立ち寄っている。 今日も恵比寿近辺のいくつかを回ってきた。 主目的はギャラリーFm(エフマイナー)の沢渡朔写真展 「少女アリス」である。 今日が最終日だった。 http://galleryfm.com/alice/ 8歳の少女を…

平川恒太の作品について

平川恒太の黒い作品を初めて目にしたのは、VOCA展でのことだった。 今年、2014年の春に上野の森美術館を訪れた。公募展というのはあまり見ないのだが、VOCAだけは別格ということが言われていること、招待券を貰ったので、見に行ってみたのだ。 なるほど、VOC…

国立近代美術館 「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」

今日は竹橋の国立近代美術館に行ってきた。 実は企画展は全くノーマークで、適当に400円ちょっとで常設を見て癒されようという意図だったのだが、むしろ企画のあまりの濃厚さに、へとへとになるまで美術館で過ごしてしまったのだった。 ヤゲオ財団コレクショ…