神は暗闇に光る1本のロウソク

教会の同年代の集まりで、ふと思い、口にしたことなのだが、自分にとって神とは、暗闇に光る1本のロウソクなのかもしれない。

最近のことだが、自身の前後の年齢、いわゆる青年世代の集まりで、それぞれの歩みについて話す機会があった。

そのときに、クリスチャンの家系に生まれ、教会で育ってきた人の話を聞いて、率直に感じた印象があったのだ。

「この人は陽の当たる世界を歩いている!!!」

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園子温の映画「愛のむきだし」で使われている日立デジカメ

園子温の映画、愛のむきだし

 

 

愛のむきだし

愛のむきだし

 

 

 

主人公が行う「盗撮」が物語で大きな役割を果たすわけだが、彼が使っているデジカメは、カメラファンには(一部で)知られているいわくつきの機種なのだった。

 

その名を「日立デジカメ」という。

 

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園子温の映画「愛のむきだし」で用いられたキリスト教関連のあれこれ

いまさらですが、園子温の映画、「愛のむきだし」(2009年)を見ました。

 

 

愛のむきだし

愛のむきだし

 

 

 

カトリックの家庭に育った主人公、キリスト教系新興宗教が物語内で大きな影響を及ぼすなど、全体的にキリスト教モチーフにあふれたこの映画。

 

自分としてはまだ咀嚼しきれていないので、多くを語ることはまだできないのですが、ひとまず、映画を見ていて気がついた、キリスト教関連のモチーフについて、簡単にまとめてみようと思います。

 

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インターネットコンヒサン

告白する。

神に。
人にも。
告白する。

決壊してしまった。

平たく言って罪を重ねに重ねてきている。
自分はキリスト教の教会で受洗しているわけだが、本来もっとも告白すべき罪を告白せずにきてしまったのだ。

そしてふと、生活の中で不安にとらわれるのはなぜかということや、なぜ繰り返し心身の不調に陥るかということを考えたとき、その二重生活、嘘を重ねる生活を告白しようということに至ったのだ。

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須賀敦子がわずかに読めるようになってきた(コルシア書店の仲間たち)

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数年ぶりに思い立って、須賀敦子の「コルシア書店の仲間たち」を読んだ。

 

この本を初めて薦められたのは大学生のときで、いまは新聞記者になっている文学部の友人から、ぜひ読むべきだと推薦されたのだった。

だが、そのときは文字を追うことだけがせいいっぱいで、単に目から入り込んで排出されていくような、まったくピンと来るものではなかった。

 

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